韓国フライドチキン店2.0...調理から配達まで自動化&デジタル化に拍車

ロボティア編集部
ロボティア編集部
Photo by ロバートチキン

韓国の国民的ファーストフードであるフライドチキン。その店舗において、自動化やデジタル化の波が起き始めている。

ジェネシスBBQという大型チェーンが展開するソウル市内のとある店舗では、34のテーブルすべてにタブレッドが備えつけられている。注文はそのタブレットを通じて受け付けられる。注文が入ると厨房のベルが鳴り調理が開始される。

調理されたメニューは、3段トレイを搭載したロボットが運んでくる。VDカンパニーという企業が開発したフードロボットだ。フライドチキンやビールを届けると、ロボットは「良い一日をお過ごしください」と顧客に言葉もかける。132㎡のその店内では、2台のロボットが行き来している。

ジェネシスBBQの関係者は、ロボット1台がアルバイト1人分の仕事をこなすと説明する。ひと月のレンタル料はおよそ10万円で、韓国の最低月給約16万円よりもやすい。電気代を足しても、コストパフォーマンスは上々だ。2020年からは直営店にて自動化された店舗を増やし、順次、フランチャイズにもシステムを展開していく予定だという。

なおジェネシスBBQでは、一定のアパート団地内でのみ配達を行う電気自動車も運用している。制限速度は40㎞だが、オートバイよりも安全に商品を届けることができるとする。2020年内には、アプリによる注文・決済機能も導入する予定だ。

一方、ロバートチキン、Dittegなどでは、フライドチキンを調理するプロセスにロボットアームを取り入れようとしている。

ロバートチキンの創業者であるカン・ジヨン氏は、創業前、フライドチキン店の調理の環境を体験して驚きを隠せなかったという。チキンを入れるバスケットは想像以上に重く、調理者は火傷や肺疾患のリスクの中、長時間にわたり厨房に立つことを余儀無くされていた。その割に、チキン店お運営する自営業者にそれほど大きな利益は残らない。そこで、どうにかしてソリューションを考えられないかと動き出した。

米国にあるロボティクスキッチン企業を行脚し、最終的に自ら研究所をつくりチキンロボットの開発に乗り出したという。チキンは部位によって揚げ方や調理の方法が異なるが、ロバートチキンで実際に使われているロボットが調理したフライドチキンは、人間のそれに劣らないどころか味も一定でとてもおいしいという。

米国ではピザ屋が、韓国ではフライドチキン屋が自動化に動きだしたが、次はどこの業界が続くのか。フードテックの未来に引き続き注目したい。