中国・北京にある竜泉寺で、僧侶ロボットが公開され話題だ。人工知能の専門家によって作られた、僧侶ロボット・シェンナー(Xian’er)は、周囲の状況を把握したり、仏教に対する質問に答えることができるという。
シェンナーは、竜泉コミック&アニメーショングループが製作した、中国の有名アニメの主人公として広く認知されている。
僧侶ロボットを採用した寺院は、新しい一般訪問客の獲得のため、最新技術を使った仏教の布教や、SNSでの情報配信に力を入れている。寺院の住職である学誠氏は、中国本土で初めてブログを始めた僧侶としても知られている。同様にシェンナーは、伝統的な経典や教材を使うのではなく、おしゃれなiPadのようなタブレットを持って人々を出迎える。
中国ではすでに、レストランのウェイトレスとしてロボットが使用されている。先日には、安部首相を模したと考えられる謝罪ロボットが、中国国際ロボット展示会(CIROS)でお披露目された。シェンナーより発達したロボットが、人間の信仰や人生の意義について考える役割を担うのも時間の問題かもしれない。
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