「本当に仕事はロボットに奪われるのか」UCLA教授が問題提起

ロボティア編集部
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デニス・ホンtop
デニス・ホン氏 photo by youtube

 世界各国の研究機関やメディアが、「ロボットが人間の仕事を奪う時代は近い」と声を上げ始めて久しい。しかし、ひとりのロボット専門家がこれに疑問を提起している。

 11月5日、「グローバル人材フォーラム2015」の舞台に登壇した米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)機械工学科のデニス・ホン教授は、「ロボットが人間の仕事を奪うという考えは、誇張されている。ロボット技術は、人間を幸せにするためのものであり、互いに共存することができる」と指摘した。

 ホン教授は、2009年に「科学を揺るがす若い天才10人」に選ばれた人物である。この日は「ロボットは人間を代替することができるか」というテーマのセッションに発表者として登場した。

 ホン教授はその席で、「ロボット技術が人間の仕事を奪うほどまでに発達するには、少なくとも数十年の歳月がかかるだろう」とした。彼はロボットの「脳」に該当する人工知能と、「体」に該当するロボット技術は別の要素だと説明した。

 ロボットとはそもそも“総合技術”であると専門家たちは言う。その要素には、センサー、コンピューター、アクチュエーター、機構、モデリング、制御、アルゴリズム、ソフトウェア、インターフェイスなどが含まれる。もう少しわかりやすく区分するならば、上記のような「脳」に該当するソフトウェアと、「体」に該当するハードウェアを組み合わせたものということだ。ホン教授の指摘は、前者の発展スピードは早まっているものの、後者のそれはまだまだ人間を代替えするほどのレベルに達するのは難しいという指摘である。