【独自調査】「日本の病院問題を解決する11大ロボット」発表

ロボティア編集部2023年4月23日(日曜日)

上写真:病院で開催されるロボット搬送勉強会のチラシ

ロボティア編集部では2016年より定期的に「影響力が大きいロボット企業」リストを発表してきた。評価基準の設定が困難な為、ランキング形式ではなく企業名を挙げるにとどめているが、2023年4月現在、病院市場、特に700床を超える病床を有する総合病院におけるロボット導入がめざましく、世の中の注目を集めている。デジタル化が遅れていると言われる日本の病院が、今、変わろうとしている。

以下に病院への導入が進みつつある有望ロボットリストを公開すると同時に、ロボティア編集部が追いかけて来た各社、各機体の最新動向を連載記事として紹介して行きたい。

※リスト名の並び順は、順不動、社名が長い場合は日本の読者向けにわかりやすいよう一部省略。ロボット名をリストアップし括弧の中にメーカー名と一言コメントを記載した。

①YOMEI-M5(優地テクノロジー、日本の全エレベータに対応するなど日本市場重視)
②KEENON-W3(KEENON、ソフトバンクグループ傘下)
③BellaBot(PUDU、配膳用猫ロボットとして知名度が高いが薬剤搬送も可能)
④SwiftBot(PUDU社の最新技術を全て投入して開発された搬送用ロボット)
⑤FORRO(川崎重工、日系企業として品質重視)
⑥MoCS(日本シューター、アンプル搬送などで独自ノウハウをもつ)
⑦MELDY(三菱電機、総合電機メーカーとしての高い技術力を投入し病院市場に参入)
⑧DeliRoTractor(ZMP、日本では珍しいロボット専業ベンチャー)
⑨HOSPI(パナソニック、病院搬送ロボットの始祖鳥的存在)※
⑩TUG T2(エーソン、米国系老舗メーカーだが日本市場での動きは少ない)
⑪Toritoss(オムロンの多用途ロボット。掃除、案内、警備などでの導入検討病院が増加中)
日本進出の意欲が低く、実証に消極的。日本ではロボット部分の販売のみで、ボックス部分は実証前に別途開発する必要あり。
※Hospiの病院搬送市場参入の歴史については過去連載「[シェア0.01%の謎]医療搬送ロボットHOSPIの功罪」参照

次回からはロボティア編集部独自取材に基づく各社の現状と、気になる各社の実力についてレポートする。