アイアンマンにそっくり!? 中国・航天科技集団公司のロボット

ロボティア編集部2015年11月4日(水曜日)

 11月3日、中国・上海で開催された中国国際工業博覧会に「アイアンマン」にそっくりなロボットが出品され注目を集めた。

 デザイン盗用論争が懸念されるこのロボットは、中国政府と契約し、宇宙産業を担当している国有企業「航天科技集団公司」(CASC)が公開したものである。ロボットの名前は「小さな空」という意味を持つ「シャオティエン」(Xiaotian)。 CASCは2020年の打ち上げを目指しており、独自開発した火星探査装置と軌道旋回宇宙船などとともにシャオティエンを公開した。

 中国国営通信社・新華社の報道によると、シャオティエンはいくつかの種類の複雑なタスクを実行し、過酷な宇宙環境に適応できるように設計されたという。ただ、CASCが2020年に予定している火星探査ミッションには利用されない。代わりに、月面や宇宙ステーション、その他の無人探査に活躍される見通しだ。

 中国のローカルウェブメディアは、シャオティエンの機能をより詳細に報じた。シャオティエンは柔軟なロボットアームを持っており、人間が手で行うタスクはほとんど同じ手順で実行することができる。例えばペンをつまむ単純なものから、電気機器の部品を結合する複雑なものなど、多くの動作が含まれるという。

 今回、シャオティエンがアイアンマンにそっくりな事情に関しては、来場者の注目を集めるための手段に過ぎず、市販される際には購入者の意向に合わせて塗装が変化するものと見られている。

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