ペットのように所有者を識別し、そばで行動を真似たり、命令を実行することができるロボットが開発された。今後、多数のロボットがともに行動する群集ロボットの実用化を早めることが期待されている。
韓国・慶北大学の自律群集ソフトウェアプラットフォーム研究センター(センター長カン・スンジュ)は7日、組み込みソフトウェア(embedded software) プラットフォームの独自の技術をベースに、所有者の行動と連動するロボット「ペットボット(Pet-Bot)」を開発したと明らかにした。
ペットボットは、同研究センターが2014年に開発したスマート端末(モデル名PAAR Watch)と連動、端末を着用した所有者を調べて行動を真似するユーザー行動自律連動ロボットである。
PAAR(Personal Activity Assisting&Reminding)ウォッチは、現在、世界的にリリースされているスマートウォッチとは異なり、自律通信機能を内蔵したスマート端末だ。家電や健康機器から情報を読み取り、使用車の生活を記録することを可能にする。PAARウォッチを使えば、火の消し忘れや鍵の閉め忘れを知らせてくれたり、長期的にはライフサイクルや健康状態をリアルタイムで使用者に知らせてくれる。時計自体が生活を記録するため、オフラインでも活用できるのが特徴だ。
端末には、研究センターが開発し、GS(Good Software)認証を受けたリアルタイム運用体系(ユビノス:UBINOS)や、自律通信ソフトウェアスタックなど、純粋な独自ソフトウェア技術が採用されている。
※PAAR Watch動画内容(youtube説明文より)
「PAAR Watchは、世界初の自律通信機能が内蔵されたスマートウォッチです。PAAR watchを着用したユーザーは、自動車、ヘルス機器、ドアロック、家電機器など多数の外部機器と自律通信が可能です。自動車始動認証や走行利便性の提供、ドアロックアクセス認証、血圧・血糖値など生体信号の自動記録、フィットネス機器、自動設定および運動履歴の自動記録など、ユーザーがPAAR Watchを着用するだけで、多くのことが自動的に実行され、その実行内容がこの時計に自動的に記録されます(life logging)。また、ウェアラブル端末に適合するように設計されたRTOSを内蔵しており、1回の充電で最大30日間の動作が可能です」
(ロボティア編集部)