自動車のようなドローンが登場し話題だ。イスラエルのタクティカルロボティクス(Tactical Robotics)が、軽自動車サイズ、約1トンのドローン・エアミュール(AirMule)を開発していることが明らかになった。エアミュールには、離着陸のためのリフトファン2つと、機体の後部に前進のためのファン2つが装備されている。昨年末、イスラエルのメギド空港でテストを終えたという。
エアミュールは軍事的目的のために作られた。最大440kgの貨物を、300km離れた場所に運ぶことができ、最大速度は時速185kmだ。サイズは小さいものの、AmazonやGoogleの宅配ドローンよりも輸送能力に優れている。 50km程度の近距離でエアミュールを使用する場合、一日最大6tの貨物を輸送することができる。また、10〜12台程度の輸送部隊を編成すれば、一日3000人の戦闘人員に必要な物資を輸送することができるというのが、メーカー側の説明だ。
エアミュールはドローンであるため、人材削減や敵に撃墜されても味方部隊に損失がないという利点がある。これから先、多くの検証やテストを経なければならないが、もしそれらをパスすれば軍用だけでなく、民間用としても活用される可能性は高い。
photo by Tactical Robotics