米中印にEUや韓国…世界のドローン規制はどうなってる!?

ロボティア編集部
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photo by flyinginireland.com

 ヨーロッパの場合、欧州航空安全機関EASA(European Aviation Safety Agency)のガイドラインによって、ドローンの利用が規制されている。EASAは、ドローンを低リスク群(Open Category)、中リスク群(Specific Category)、高リスク群(Certified Category)の3つのカテゴリーに分類してガイドラインを運営している。

 低リスク群は、事故の危険性が最も少ないとされるカテゴリーであり、最小限の規制が適用される。具体的には500g未満のドローンがこれに該当する。低リスク群に該当するドローンは、安全性および安全保障上の脅威を防ぐために、空港、軍事地域などでは150m以上の高度で飛行することができない。なお、その低リスク群にカテゴライズされたドローンの管理は、ヨーロッパ各国の警察が務めることになっている。

 中リスク群を規制するガイドラインには、様々な安全上の原則が含まれる。これは、ドローンにより発生する事故を防ぐためだ。中リスク群のカテゴリーに対応するドローンに対しては、規制当局が安全性に関連する検査を実施する。例えば、ドローンが飛行中に受ける空圧に耐えることができるかどうか、またドローンの安全運用のための手続きを遵守しているかなど、安全と関連した技術要素が検査される。なお、ドローンオペレーターは、安定性評価とリスク軽減対策などを作成しなければならない。

 高リスク群のカテゴリーには、一般の航空機レベルの運用規定が適用される。ドローンを運用する場合、民間航空機に近い免許を取得することが要求される。承認については、欧州航空安全機関が引き受ける。

タオバオ(淘宝网)
photo by Alibaba

 中国にはドローン関連のガイドラインがほとんどない。政府施設、軍事基地、空港周辺地域を除く、ほぼすべての地域でドローンを飛ばすことができる。そのため、新たに開発したドローンをテスト運用することが容易に可能となる。中国企業がドローン産業に強みを見せていることと、その規制の“緩さ”は決して無関係ではないだろう。

 世界1位のドローンメーカー・DJIの躍進は言うまでもないが、最近では、アリババグループのB2Cショッピングモール「タオバオ(淘宝网)」が、物流会社YTOエクスプレスと提携を結び、北京、上海、広州など9つの都市でドローン配送テストを開始している。