実弾を使うことなくドローンを撃墜することができる、いわゆる「サイバーライフル」の実戦配備が目前に迫っている。
米メディアは24日、米陸軍士官学校付設陸軍サイバー研究所(ACI)がドローン撃墜用サイバーライフル(CCR)のデモンストレーションを行ったと報じた。同イベントは23日に行われ、アシュトン・カーター国防長官も参席した。
サイバーライフルは、アンテナとWiFi機器、安価なラズベリーパイコンピュータデバイスなどのみで構成されている。デモンストレーションでは、一度の攻撃でドローンのエンジン動作を停止させることに成功した。
昨年の秋、米陸軍の博覧会で公開されたサイバーライフルは、制作費がわずか150ドル(約1万6000円)。しかも10時間程度で製造可能だという。さらに、実弾を使用していないので、銃声や硝煙で発砲者の位置が露見する心配もない。
国防部傘下の国防高等研究計画局(DARPA)も、このサイバーライフルに大きな関心を見せているため、関係者の間では早いうちに実戦配備されるのではと期待されている。専門家たちも、今回登場したサイバーライフルが商業用ドローンより安価なうえ、他の対ドローン撃墜武器に比べ操作しやすく、実戦配備の可能性が高いと評価している。
(ロボティア編集部)