韓国の首都ソウルの中心を流れる漢江。その周辺に位置する大規模な公園に、ドローンを自由に飛ばすことができるエリアが設置される。ソウル市は6月25日から、クァンナル漢江公園の模型飛行場一帯の芝生エリア約27000㎡を「漢江ドローン公園」に指定し、運営していくとした。16日、詳細が明らかになった。
ソウル市は、国土交通省、首都防衛司令部など関連機関と、安全およびセキュリティに関する協議を終え、模型飛行場一帯をドローン公園に指定するとした。模型飛行場の芝生エリアに設けられた漢江ドローン公園では、承認手続きなしに、12kg以下のドローンを150m未満の高度で自由に飛ばすことができる。
ソウル市はまた、ドローン愛好家の使いやすさや考慮して、ドローン公園の入り口に案内センターを設置。スタッフを常駐させて、ドローンの利用法と安全関連の内容を案内する計画だ。なお安全上の理由から、ドローンを飛ばしたい利用客は必ず保険に加入するように規制する。
同じ時間帯に飛行できるドローンの数は約30台と定め、管理する。飛行中の衝突・墜落事故で、人身事故や財産被害が発生するのを防ぐための措置だ。ドローン公園を利用するためにはインターネット予約システムを利用するか、もしくは現場で予約する必要がある。利用者が多い場合は先着順となる。
漢江事業本部は、ドローン公園の運営状況を見極めながら、今年の秋には漢江ドローン大会も開催する予定だという。また、ソウル市は漢江ドローン公園をドローンだけでなく、各種先端テクノロジー機器の試験場として活用する計画だ。
漢江事業本部の関係者は、「政府がドローン関連規制を破壊的に緩和し、ドローン産業の成長の可能性がより大きくなった(中略)漢江ドローン公園で、市民が安全かつ自由に楽しむことができるよう支援する」と語っている。