スマートロボット×物流の未来とは!?オンタリオ州の最新事情

スマートロボット×物流の未来とは!?オンタリオ州の最新事情

Written by Dr. Robert A. Ulmer

Posted date:2016.07.25

スマート・ロボットが物流ビジネスにもたらす価値

 もの珍しさという点を越えて、最新のインテリジェント倉庫ロボットは、大きなビジネス価値をもたらします。これらのロボットは、複雑さを減らし、コストを削減すると同時に、より高い正確性を有するため、企業の競争力の維持に役立ちます。現在の物流業界が抱える課題-労働者の高齢化、労働力不足、高い離職率など-の解決にも貢献できるかもしれません。また、作業員の作業中の怪我のリスクを減らせるという利点もあります。

「最新のロボット工学のイノベーションについては実用化への期待が高く、倉庫施設などでの利用が有望視されています。ロボット市場は、世界で最も退屈で、汚く、危険な仕事をオートメーション化することでけん引されています。それによる経済的なメリット、人的恩恵は紛れもありません」と、クリアパス・ロボティックスのインダストリアル・ソリューションズ担当、サイモン・ドレクスラー取締役は述べています。

ハイテクで起業、実用的なイノベーションにつなげたクリアパス社

 当初、クリアパスの計画に、倉庫ロボットの事業は含まれていませんでした。同社はもともとメカトロニクス専門の学生チームが主体となり、2010年に調査用無人機の開発をきっかけに起ち上げられたベンチャーです。彼らはすぐに、同じ技術を宇宙研究や鉱山マッピングという高邁な分野から、もっと一般的な分野へと適用できることに気が付きました。

「当初、当社は操作ロボットや組み立てロボットを研究していました。問題は、これらのロボットは、固定的で応用がきかない、受動的に反応するが能動的な行動がとれない、変化に弱く適応力に欠けるということでした。当時のロボットは、工場側がロボットの仕様に合わせなければならず、ロボットが工場の環境・必要性に適応することはありませんでした」とドレクスラー氏は言います。

障害物を自動検知、次のアクションを自ら判断する 「オットー」

 倉庫ロボット「オットー」は、高度な内部構造により、指定されたレーンに従って作業するだけでなく、それ以上のことが実行可能です。実際に、人間がどこにいようとも、このロボットは人間の隣や周辺で仕事をすることができます。なぜなら、「オットー」は、内蔵されたセンサー技術により、人や機械などの障害物を検知し、「いつ停止すべきかどうか」あるいは「選択したルートを変更すべきかどうか」などを、自ら判断することができるからです。

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