オーストラリアの研究機関がロボットで最適な抗がん剤を選別

医療用ロボット
photo by ACRF

 ACRF小児がん個別化医療センターは、個々の小児がんに合ったより適切な抗がん剤の薬剤感受性試験のほか、複数の先端的遺伝子シークエンシング検査を実施している。今後4年間で、全国の提携医療機関から送られる何百もの腫瘍サンプル、そして広範な成人・小児がんの既承認薬ライブラリーを用いて、抗がん剤を検証する予定となっている。個々の子どものがん細胞の増殖を阻止するのに最も効きそうな抗がん剤、もしくは抗がん剤の組み合わせをロボットが見つけ出す。見つけ出された抗がん剤のデータは医師に報告され、治療に活かされる。

 ACRFの最高経営責任者(CEO)イアン・ブラウン(Ian Brown)教授は、「がん研究に必須のテクノロジーに資金を出すことにより、我々の支援者は小児がん研究所のような施設が世界のトップレベルの研究者をオーストラリアに引きつけることを可能にしている。そして研究者に、いつの日か小児がんを撲滅するというビジョンを実行させているのだ」と語る。

 ACRFから提供された補助金は、腫瘍バンク施設の拡張、組織培養能の向上、最先端のデータ管理システムなどに使用される。データ管理システムは、また小児がん撲滅プログラムの一環として、小児がん研究所で実施された検証結果は、全国の小児がん施設で治療を受けている患者の臨床データとリンクされている。