豪警察が全天候型の対テロ・救助ロボット導入…300kg積載可能

Jin Kodama2017年3月15日(水曜日)

 オーストラリア・クイーンズランド州警察が、人命救助や対テロ作戦などに活用できる全天候型移動ロボット「オズボット・タイタン(OzBot Titan)」を導入するとした。オーストラリア各メディアが詳細を報じている。

 オズボット・タイタンは、照明、カメラ、マイクなどを搭載しており、300kgの荷物を積んで移動することができる。負傷者救助や、機器の運搬などに利用される見通しで、リモートコントロールで制御される。

 オズボット・タイタンは、クイーンズランド州警察・特別緊急対応チーム(SERT)のために、ビクトリア州に拠点を構えるディーキン大学(Deakin University)が開発したもの。2018年には、ブリスベン地域でで英連邦諸国のスポーツ大会「2018コモンウェルスゲームズ(Commonwealth Games)」が開催されるが、SERTは、同大会を念頭に置いて、同地域にオズボット・タイタンの配置を進めていく計画だという。

 クイーンズランド州警察側は、オズボット・タイタンについて、人が近づくのが難しい危険地域での作戦を実行する上で、非常に有用なシステムと説明している。なお、ロボットの具体的な価格については公開されていない。

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