垂直農場、食用昆虫、ロボットキッチン...フードテックと食の未来

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photo by Project Nourished

 また食の安全への関心が高まりつつある昨今、食材を検査する機器も次々と開発されている。例えば、食品の傷み具合を測定する「スマート箸(Smart Chopsticks)」、食物菌の存在を測定する「インビジブル・センチネル(Invisible Sentinel)」、農薬、抗生物質など化学成分を測定する「オーガニック・フード・セフティー・チェッカー(Oragnic Food Safety Checker)」などがある。

 加えて、料理プロセスの効率を向上させる様々な機器の開発も進む。代表的なのは3Dプリンタだ。3Dプリンタ専門企業バイフロウ(byFlow)とフードインク(Food Ink)はすでに、3Dプリンタでつくられた料理のみを提供するレストランをオープンしている。また、バルセロナの高級レストランランであるラ・エノテカ(La Enoteca)でも3Dプリンタを使用した料理が一部提供されている。

 最近では、まな板、皿、電気ポット、食卓、冷蔵庫など調理用品にもインターネットが接続され、IoT化が進んでいる。人の代わりに調理を行うロボティク・キッチンも登場しはじめた。

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 フードテックの発展は、私たちの食の未来をどう変えるのか。願わくば、楽しくておいしい未来になることを祈るばかりだ。

河鐘基

記者:河鐘基


1983年、北海道生まれ。株式会社ロボティア代表。テクノロジーメディア「ロボティア」編集長・運営責任者。著書に『ドローンの衝撃』『AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則』(扶桑社)など。自社でアジア地域を中心とした海外テック動向の調査やメディア運営、コンテンツ制作全般を請け負うかたわら、『Forbes JAPAN』 『週刊SPA!』など各種メディアにテクノロジーから社会・政治問題まで幅広く寄稿している。