また食の安全への関心が高まりつつある昨今、食材を検査する機器も次々と開発されている。例えば、食品の傷み具合を測定する「スマート箸(Smart Chopsticks)」、食物菌の存在を測定する「インビジブル・センチネル(Invisible Sentinel)」、農薬、抗生物質など化学成分を測定する「オーガニック・フード・セフティー・チェッカー(Oragnic Food Safety Checker)」などがある。
加えて、料理プロセスの効率を向上させる様々な機器の開発も進む。代表的なのは3Dプリンタだ。3Dプリンタ専門企業バイフロウ(byFlow)とフードインク(Food Ink)はすでに、3Dプリンタでつくられた料理のみを提供するレストランをオープンしている。また、バルセロナの高級レストランランであるラ・エノテカ(La Enoteca)でも3Dプリンタを使用した料理が一部提供されている。
最近では、まな板、皿、電気ポット、食卓、冷蔵庫など調理用品にもインターネットが接続され、IoT化が進んでいる。人の代わりに調理を行うロボティク・キッチンも登場しはじめた。
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フードテックの発展は、私たちの食の未来をどう変えるのか。願わくば、楽しくておいしい未来になることを祈るばかりだ。