中国バイドゥの絶対的地位に暗雲…挽回策は人工知能?

中国バイドゥの絶対的地位に暗雲…挽回策は人工知能?

関連ワード:AI Alibaba Baidu Tencent 中国

Written by Pocca

Posted date:2016.09.29

 加えて、O2O(Online-To-Offline)市場でも苦戦している。先月、中国の配車サービス最大手のディディチューシン(滴滴出行)は、同業の米ウーバー・テクノロジーズの中国事業を買収することで合意したと発表した。元々ウーバー・テクノロジーズにはバイドゥが出資を行ってきた。

 ほかにも、O2O市場でバイドゥが意欲的に推進していた事業は、軒並み苦戦をしいられている。 一方テンセントは、モバイルメッセンジャー「ウィチャット」をもとに、決済インフラやアプリまで追求するなど、特別な存在感を見せており、依然として市場をリードしている。中国の専門家やメディアからは、中国ネット企業の御三家として走ってきたバイドゥの急失速は、トップ企業からの陥落を意味するのではないかとの懸念もあがっている。

 一方でバイドゥは近年、人工知能の開発に注力してきた。地元の自動車メーカーと協力して、人工知能搭載型の自動走行車プロジェクトにも積極的に乗り出しており、同じく人工知能搭載型ロボットであるドゥミ(度秘)開発にも一層拍車をかけている。

 これに先立って、2014年には米シリコンバレーで、200人余りの研究員を獲得しておよそ3億ドル(約300億円)を投資した人工知能研究所を設立している。昨年12月には自動走行車の走行に成功しており、画像処理半導体(GPU)大手の米エヌビディア(NVIDIA)とも協力している。

 当時、エヌビディアの自律走行コンピューティングプラットフォームと、バイドゥのクラウドプラットフォーム、マッピング技術の融合が注目されていた。さらなる人工知能の開発によって業績、信頼共に挽回なるか。これからのバイドゥの動きに注目が集まりそうだ。

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参照
scmp.com