次いで、物件購入やリフォームなど、家全体に関する知識。 そしてITを活用して住宅の消費エネルギーを制御したり、エネルギーの自給自足を実現させるスマートハウスに関する知識も求められる。これは、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)で、家電、太陽光発電、電気自動車等のエネルギー機器を一元管理したり、自動制御・遠隔操作を行うシステムや機器についての見識だ。
加えて、IoTと家電製品に関する知識が必要となる。すでに、家電の販売・および接客のプロとして、消費者の商品選択や使用方法、不具合対応、廃棄等について的確にアドバイスし、サポートするための資格「家電製品アドバイザー」や「家電製品エンジニア」が存在する。しかし、いまやひとつの製品に詳しいだけでなく、前述した通りエネルギーやその製品を使う環境まで考慮しながら提案しなければならない。業者を選定する際の判断基準として、それら資格は今後、消費者にますます注目を浴びそうだ。
なお、これからも専門知識に富んだ人材を育成するひとつのツールとして、多様な資格制度が新設される見通し。最新テクノロジーと関連した、世界共通の資格も新たに登場するかもしれない。
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