チョムスキーvs.レイコフ…言語学が握るAIロボットと人間の共存

「“身体化認知”の考え方に則りつつ、人間とロボットとの身体的な触れ合いについて検討していくことを主眼に置いている。今回はあくまでも言語的なコミュニケーションには一切触れず、感情を表出し、人間との絆を深めていくプロセスを追究していきたい」(マシミリアーノ・L・カプチーノ)

 研究者らの当面の目標は、人間の視線やタッチ、ジェスチャーを正確に解釈し、同一の動作をさせるよう設計することだ。ロボットの原型が仕上がり次第、ロボットの反応を見ながら実験を進めていく予定である。

 言語学界では互いに相反する立場にあるチョムスキーとレイコフ。双方の理論は1体のロボットの内部にて融和し、人間との共存可能なロボット社会の実現へと誘導する重要な手がかりを与えてくれることだろう。

大澤法子

記者:大澤法子


翻訳者・ライター。1983年、愛媛県生まれ。文学修士(言語学)。関心分野は認知言語学、言語処理。医療・介護分野におけるコミュニケーションに疑問を抱いており、ヘルスケアメディアを中心に活動中。人間同士のミスコミュニケーションに対するソリューションの担い手として、ロボット・VRなどがどのような役割を果たし得るかを中心に追及。

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