中国「EHang(イーハン)」27歳CEO「最終目標は地球上の全ドローンを制御するシステム」

ロボティア編集部
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 もちろん、イーハン184の安全性に対する懸念も多い。が、熊CEOは「多くの自動車や航空機の事故が部品の欠陥や気象悪化ではなく、運転者のミスで起こる」とし、「操縦する必要がない有人ドローンがより安全である」と自信を隠さない。そして、「狭い道路、数多くの歩行者、自動車などがいる地上とは異なり、空には障害物が少ない」とした。

 熊CEOは、機体に異常が検出されるとすぐに近くの安全な場所に着陸する「フェイルセーフ(fail-safe)機能」、また電源の一部が消失しても、数分間の飛行が可能な機能なども紹介した。加えて、本格運行前には、特定の区間だけを繰り返し運行する一種の観光用ドローンとして使うことも検討しているとした。

 熊CEOは「初めて有人ドローンを企画したとき『狂ったのか』という声も聞いた(中略)ただ、世界のどこにもドローンが飛ぶ地上500mの高さに障害物がある国はない(中略)無人自動車の時代が到来しましたが、なぜドローンタクシーは無理だと思いますか?」(熊CEO)

 熊CEOの最終的な目標は、全世界すべてのドローンを管理できる、統合管制センターを構築することだという。ドローンが人命救助、輸送、テロ防止など、さまざまな機能を実行することができるよう、その運行を管理・制御することができなければならないと主張する。また、単に高性能・高品質のドローンを生産するレベルではなく、ドローンの生態系全般を牛耳るプラットフォームベンダーとして生まれ変わっていきたいと、イーハン社の行く末を語っている。

 いわゆる、飛行型アーバンモビリティについては、世界各国で研究・開発が進んでいるが、イーハン184もそんな試みのひとつと理解できる。今後、どのように実用化されていくのか。安全性、法整備の問題があるだけに、好奇心とともに、細心の注意を持って見守りたいところだ。