インドIT企業大手・インフォシス(Infosys)が、ドローンスタートアップ企業・アイデアフォージ(ideaForge)に投資したと報じられた。
インド・ムンバイに拠点を構えるアイデアフォージは、2007年にインドのボンベイ工科大学(IITボンベイ)の卒業生3人によって設立された企業で、軍隊を主な顧客としている。インドメディアインド「エコノミックタイムス」が選ぶ「注目のスタートアップ企業50」にも選ばれており、インド国防省傘下の国防研究所(DRDO)と共同で、主力製品であるネトラ(NETRA)を開発した。
同機は、地上400Mの高さまで飛ぶことができるドローンで、地上の状況をリアルタイムで撮影し、継続的にデータを送信することができる。。アイデアフォージのウェブサイトによると、反乱、国境管理、人質の状況、災害管理、または単純な群集制御のために最適化されており、自律的に運用されているという。
インドでは、公共の安全、および国家安全保障問題などの理由から、個人や民間団体がドローンを飛ばすことを禁止しており、軍隊だけが使用可能。インド軍はドローンを利用して、パキスタン占領地域であるカシミールのテロ容疑者を攻撃したこともある。また、ムンバイ警察は、今年行われたガネーシュ・フェスティバル期間に、交通および群集管理のためのドローンを使用した。
インフォシスは「アイデアフォージのドローンは、一般的な監視および群集の監視、救助作業のためにインドの軍隊に広く使われており、エネルギー、ユーティリティ、通信、農業などの産業でも強力なソリューションを提供している」と強調している。なお、投資金額がいくらになったのかは明らかになっていない。
NETRA photo by Biswarup Ganguly