衝撃の新解釈!アルファ碁はワザと負けた…AIによる“八百長疑惑”浮上

人工知能_アルファ碁_八百長
photo by Google Deepmind

 2015年3月に開催された囲碁人工知能「アルファ碁」と韓国イ・セドル九段の対決結果の新しい解釈が登場した。

 韓国・中央日報は12日、ソウル科学総合大学院ビッグデータ・MBA学科のキム・ジノ主任教授にインタビューを行った。キム・ジノ教授は、韓国国内ビッグデータ分野の最高の専門家のひとりとして数えられている。

 キム教授は「アルファ碁は(人間の)人工知能に対する恐怖感を減らすため、わざと1回負けたのではないか」と主張している。

 当時、アルファ碁とイ・セドル9段の対局結果は4勝1敗だったが、キム教授はアルファ碁が唯一喫した敗北は、アルファ自らが選択した結果だったというのである。

 キム教授はインタビューで、「アルファ碁は、樊麾2段(ファンフイ、中国)と対決した2015年10月の時点で超一流レベルだった(中略)全5回の対局のうち、4局目は負けるのに適した大局だったと判断し、わざわざ負けた」と述べた。

 その根拠は何か。キム教授はアルファ碁に第4局のみ10回のバグが発生している点を挙げた。最先端の人工知能としては「ありえないことだ」と言う。特に78手以降エラーが続出したのは、アルファ碁が79手目を適切に応対すれば、イ・セドル九段の石がすべて死に、勝負が決まっていたからだと説明する。

 また、わざと敗北した動機については、「急成長した人工知能の恐怖心を減らすため(中略)また、中国における次の対決交渉のための布石と見ることができる」と分析している。対決から10ヶ月が経過した現在、キム教授がそのような話をする理由は何か。

「Googleディープマインド側がデータを隠して敗北を選択する“いたずら”をしているのではないかと憂慮される(中略)アルファ碁の正確な実力を把握するためには、関連情報を公開しなければならない」(キム教授)

 キム教授はおそらく、人工知能の本当の能力を知るためには対戦結果についても改めて考える必要があり、開発を進めるGoogleディープマインドにも、正確な情報を社会と共有すべきだと迫っているのだろう。

 なお2017年を迎え、人工知能と人間の対決イベントはさらに増えていく気配だ。例えば、世界最高のポーカープレイヤーが人工知能とポーカー対決を繰り広げているのもそのひとつだ。

河鐘基

記者:河鐘基


1983年、北海道生まれ。株式会社ロボティア代表。テクノロジーメディア「ロボティア」編集長・運営責任者。著書に『ドローンの衝撃』『AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則』(扶桑社)など。自社でアジア地域を中心とした海外テック動向の調査やメディア運営、コンテンツ制作全般を請け負うかたわら、『Forbes JAPAN』 『週刊SPA!』など各種メディアにテクノロジーから社会・政治問題まで幅広く寄稿している。

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