映画「トワイライト」などで有名なハリウッド女優クリステン・スチュワートさん(26)が、人工知能に関する論文を書いて話題だ。クリスティンさんは、最近発表された論文で、初監督作となる短編映画「カム・スイム(Come Swim)」のシーンを、人工知能を利用して芸術作品として変化させる作業を行った。
論文は、グラフィックソフトウェア企業・アドビ(adobe)の研究員バティック・ジョシ(Bhautik Joshi)氏がが第1著者、クリスティンさんが第2著者、「カム・スイム」製作会社であるスターライトスタジオのプロデューサー、デビッド・シャピロ(David Shapiro)氏が第3著者として、それぞれ参加した。論文のタイトルは、「『カム・スイム』でニューラルネットワークスタイルの変形を活用して印象派を表現する(Bringing Impressionism to Life with Neural Style Transfer in Come Swim)」だ。
同人工知能技術には、ゴッホなど芸術作品をマシンラーニング(機械学習)で学習させた後、通常の写真をアート作品のように変える技術である。畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Networks=CNN)が活用されている。クリスティンが参加した論文も、畳み込みニューラルネットワークを活用したバリエーションを採用した。その技術を、映画にどのように取り入るかかが、論文の趣旨だ。著者らは「カム・スイム」の主要場面を印象派風の芸術作品に変え、その画像を見れば映画を連想させることができるようにしたと意図を説明している。
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