7000M級潜水艇『蛟龍号』を開発中の中国・瀋陽自動化研究所が韓国と提携

ロボティア編集部2015年9月18日(金曜日)

中国と韓国が水中ロボット研究のために手握る。は17日、中国科学アカデミー瀋陽自動化研究所と、水中ロボット技術交流および共同ワークショップを行なった。今後は水中ロボット分野で共同研究を実施することになる。

韓国ロボット融合研究院水中ロボット研究センターのイ・ゲホン責任研究員は、中国側の瀋陽自動化研究所水中ロボット研究室・李碩博士など三人と、共同研究の推進方法および戦略を発表した。

韓国ロボット融合研究院は昨年から、総事業費約81億円となる海洋水産部の水中建設ロボット事業団のプロジェクトに参加している。その核心的な課題は「ROV-水中作業用ロボット技術開発」だ。ROVとは、Remotely Operated Vehicle(遠隔無人探査機)の略で、遠隔操作で動く水中探査機のことを指す。プロジェクト参加3年目となる今年からは、海底ケーブルの設置作業におけるリアルタイム3次元実装技術開発に、瀋陽自動化研究所がともに参加することになった。

瀋陽自動化研究所は、中国科学院傘下の研究所として1958年に設立された。約1000人の人材を抱え、航空・宇宙、生産の自動化、水中ロボットなどさまざまな研究を行っている中国最大の国ロボット研究所でもある。特に水中ロボットについては、80年代から6000m級自律無人潜水艇の開発経験を有している。現在は、7000m級有人潜水艇『蛟龍号』と、同機に付属の油圧マニピュレータ技術の開発を最終段階にまで進めており、来年から実際の深海探査に投入するとしている。

両団体は、今回の共同研究を通じて、水中建設ロボット分野技術の競争力を確保することができると期待している。韓国ロボット融合研究院パク・チョルヒュ院長は、「最近、迎日(ヨンイル)湾に水中建設ロボット複合実証センターが着工されるなど、水中建設ロボット研究のためのインフラが構築されている。

今回の中間共同研究協力は研究者を成長させるきっかけになるだろう」と述べた。また「今回を機に、中国だけではなく米国、日本、欧州などの優秀なロボット研究機関と技術協力を進め、商業用ロボット専門機関として研究院を成長させたい」と今後の見通しを語った。