韓国ヒュンダイ自動車がウェアラブル・ロボットを開発中

ロボティア編集部
ロボティア編集部

ヒュンダイ自動車がウェアラブルロボットを開発
ヒュンダイ自動車が開発しているウェアラブルロボット

自動車最大手・トヨタが無人走行への意欲を発表したが、韓国では業界最大手のヒュンダイ自動車がロボット産業進出へ意欲を見せている。

去る2015年5月8日、韓国・ヒュンダイ自動車の研究所で「最高経営責任者(CEO)新技術発表会」が開かれた。イベントが始まると、人間の背骨と足股関節をかたどった「ウェアラブル・ロボット」を着用した研究者が登壇した。

ロボットは研究者が体の力を抜いても倒れないように支え、重い荷物を運ぶ際には力を与えこれをサポートした。発表会を見守っていたヒュンダイ自動車の社長団は感激。発表会直後、ヒュンダイ自動車の経営陣は「高齢者の歩行や患者のリハビリ治療に有効だ」とし、ウェアラブル・ロボット事業への投資を決定。デザインチームとの協業を指示した。

研究チームが開発したロボットの名前は「H-LEX(Hyundai Lifecaring Exo Skeleton)」。歩行が困難な高齢者、姿勢矯正やリハビリが必要な患者の歩行を支援するロボットだ。
なぜ、自動車メーカーであるヒュンダイは歩行支援ロボットに興味を抱いたのだろうか。というのも、H-LEXは狭い路地や山など自動車が通らないところで、人間の移動を助けるという趣旨で開発された。自動車から降りた後も、最終目的地まで簡単に移動できるように補助する装置である。ある意味、自動車が達成できないタスクを、歩行ロボットにより補完しようという考えから投資に乗り出したと推測される。

ヒュンダイ自動車は、自動車の品質レベルを向上させているものの、ロボット技術分野では、ホンダなど日本の自動車企業に比べ特別な成果を出すことができずにいた。それでも、ロボット分野は今後欠かすことができない市場となるのは明白。2年前からは、グループ全体で注力し、未来成長産業として育成することを決定した。このような戦略を実行するためにスカウトされたのが、H-LEXを開発しているヒョン・ドンジン博士だった。韓国メディア朝鮮BIZは、ヒュンダイ自動車とヒョン博士の関係について詳細に報じている。