絶滅危惧種をVRで救う…キノボリカンガルーで豪大学が実験

「学生はキノボリカンガルーを主体としたVR世界に没入可能であろう。バーチャル空間でのこうした体験は、キノボリカンガルーに関する理解向上につながるほか、科学分野の研究が絶滅危惧種およびその生息地の救済にいかに貢献可能かを思い知るチャンスを与えてくれるだろう」

 キノボリカンガルーはカンガルーの仲間でありながら、典型的なカンガルーとは生活スタイルを異にする。普段は木の上で木の実や果実を食べながら過ごしている夜行性の動物だ。そのため、リアルなキノボリカンガルーとの触れ合いを通じて、キノボリカンガルーに愛着を持つには限界がある。VRが人々のキノボリカンガルーへの愛着にどう影響を及ぼすのかに注目したいところだ。

 環境省版レッドリストによると、日本国内では2017年3月31日現在、3,634種(前回の調査時より38種増)の動植物が絶滅危惧種に指定されている。オーストラリアでの以上の取り組みは、決して他人事では済まされないかもしれない。

大澤法子

記者:大澤法子


翻訳者・ライター。1983年、愛媛県生まれ。文学修士(言語学)。関心分野は認知言語学、言語処理。医療・介護分野におけるコミュニケーションに疑問を抱いており、ヘルスケアメディアを中心に活動中。人間同士のミスコミュニケーションに対するソリューションの担い手として、ロボット・VRなどがどのような役割を果たし得るかを中心に追及。

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