LG電子が米ボサノバ・ロボティクスに投資...ロボットとAIへの投資加速

ロボティア編集部2018年6月25日(月曜日)

LG電子が、米ロボットメーカー・ボサノバロボティクスに300万ドルを投資したと、22日に明らかにした。LG電子にとって初となる国外ロボットメーカーへの投資だ。 LG電子は、ロボット事業を自社の「次世代成長動力」とし位置付けており、関連企業の買収、株式取得など投資を加速させている。

ボサノバロボティクスは、ロボットの視覚能力である「マシンビジョン」、人工知能、ビッグデータなどを活用した店舗管理用ロボットおよびソリューションを開発しており、米国とカナダの小売店に供給している。一例としては、同社製品は米国内のウォルマート50店舗に配置されており、店頭を巡回して棚に置かれた製品の不足をチェックしたり、価格表や商品説明の間違いを見つける役割を担っている。

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LG電子は、ロボット関連の独自技術を開発するだけでなく、ロボット専門メーカー、スタートアップ、大学、研究所など外部との協力関係を強化している。先月には、韓国国内有数の産業用ロボットメーカー・ロボスターの株式20%を536億ウォン(約53億円)で取得している。また昨年には、ウェアラブルロボットを開発するスタートアップ・SG Robotics、今年に入ってからはロボットメーカー・Robotis、AIスタートアップ・ACRYLにそれぞれ投資している。

LG電子は2017年に、仁川国際空港など大規模施設でロボットサービスを試験的にリリースしている。日本やドイツなどのロボット大国には劣るものの、人工知能や自律走行技術などを含む関連企業と繋がりを増やし、事業拡大に積極的だ。同社幹部も、ロボット技術に継続的に投資を行い事業の競争力を育てていくと強調している。

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