16万人の駐車違反切符をAI弁護士で取り消させた英青年が話題

ロボティア編集部
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photo by DoNotPay.co.uk

 同サイトに、自分の状況を対話するように説明していくと、弁護士が書いたような抗議レターを自動的に生成してくれる。当初、周囲の友人は人工知能の性能に懐疑的だった。しかしニュースサイト「ハフィントン・ポスト」に紹介されてからは、信じられないほど多くの人々がサイトを訪問・利用し始めたという。これまで、16万人が同サイトを利用・抗議レターを送り、切符を取り消させることに成功している。取り消された金額は約4〜5億円。その後、多くのメディアがそのニュースを紹介し、ブラウダー氏は一躍、有名人となった。

 ブラウダー氏は現在、同サービスを、ニューヨークやシアトルに拡大している。並行して、フライトが遅れた際、航空会社に賠償を請求する法律文書を自動的に書いてくれるサービスも開発した。また最近では、シリア難民を助けるプロジェクトも開始している。英語が分からない難民が、アラビア語でそのサービスを利用すれば、難民亡命申請書を英語で作成してくれるというものだ。

 ブラウダー氏は、DLD(デジタル・ライフ・デザイン)カンファレンスに参加し、AI弁護士を紹介。経験を通じて感じたことを語った。

 まず、人工知能が今後、熟練した人間の職業と代替される可能性についてだ。また、自分でさえAI弁護士を開発できたので、世界中の優秀なプログラマーが参与すれば、さらに人の役に立つ人工知能サービスを生み出すことできるとも語った。

 第二に、このような人工知能は社会の中で経済的に疎外された人々に役立つというものである。彼はAI弁護士を開発した後、高齢者や障害者から感謝の手紙をたくさん受け取ったという。彼らは主に、配慮の内駐車違反の発行で被害を被った人々だ。これまで、高額な法律サービスを利用できなかった人々が、人工知能を通じて簡単にサービスを受けられるようになる世界が来るはずと、ブラウダー氏は強調する。

 19歳の青年ひとりの力が、数千人にも及ぶ弁護士を代替する人工知能を開発する時代。今後、どのような新しいサービスが登場するのか、好奇心と期待は絶えない。