災害用ロボット世界一「KAIST」の研究者に聞くロボット産業の未来

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 つまり、オープンバイオニクスは、ロボット義手に対する問題を定義し直したと言える。「精度のよい義手をつくる方法は何か」ではなく、「精度のよい義手を使ってもらうためにはどうすればよいか」というものだ。そして、辿りついた答えは「機能」ではなく「デザイン」だった。

 イ氏らKAISTの天才たちは今後、どんな問題を定義し、韓国ロボット産業の未来をつくっていくのか。それはきっと、DRCで優勝したときに定義した問題より、はるかに難しいはず。そして、はるかにやりがいに満ちたものになるはずだ。

■本原稿は「AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則 (扶桑社新書)」の内容を一部、再構成したものです

河鐘基

記者:河鐘基


1983年、北海道生まれ。株式会社ロボティア代表。テクノロジーメディア「ロボティア」編集長・運営責任者。著書に『ドローンの衝撃』『AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則』(扶桑社)など。自社でアジア地域を中心とした海外テック動向の調査やメディア運営、コンテンツ制作全般を請け負うかたわら、『Forbes JAPAN』 『週刊SPA!』など各種メディアにテクノロジーから社会・政治問題まで幅広く寄稿している。