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つまり、オープンバイオニクスは、ロボット義手に対する問題を定義し直したと言える。「精度のよい義手をつくる方法は何か」ではなく、「精度のよい義手を使ってもらうためにはどうすればよいか」というものだ。そして、辿りついた答えは「機能」ではなく「デザイン」だった。
イ氏らKAISTの天才たちは今後、どんな問題を定義し、韓国ロボット産業の未来をつくっていくのか。それはきっと、DRCで優勝したときに定義した問題より、はるかに難しいはず。そして、はるかにやりがいに満ちたものになるはずだ。
■本原稿は「AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則 (扶桑社新書)」の内容を一部、再構成したものです