ネズミを模倣した画期的ロボットナビシステムを豪大学が開発…地下空間で威力発揮

ロボティア編集部
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photo by QUT

 研究チームは、そのようなネズミの能力に注目し「アトラクターネットワーク(attractor network)」と呼ばれる人工ニューラルネットワーク技術を開発した。ただ当初、それほど試みがうまくいかなかったという。ロボットは2㎡のテストスペースで適切な方向を定められず、時にスペースから逸脱した。研究チームは、その不具合を修正するために「姿勢細胞(pose cell)」と呼ばれる新たなニューロンをつくり、ロボットに適用。姿勢細胞は、ロボットの位置と方向を同時に把握できるニューロンなのだが、結果としてロボットのナビゲーション能力が大幅に改善したという

 研究チームは、「私たちが考案した人工細胞は、ノルウェーの神経科学者たちが発表した格子細胞(grid cells)ではないが、同様の機能を持つ」としている。

 現在、QUT科学者たちは建設重機メーカー・キャタピラーと提携。地下鉱山で使用される採掘用車両のナビゲーションシステムに、研究中の技術を適用するプロジェクトを進めている。地下鉱山は3DライダーやGPSが使用するのは難しい場所のひとつ。加えて、非常に暗くほこりも多い。そこで研究チームは、ラットスラム技術を活用しつつ、地下空間での人や機器の移動を追跡するシステムを開発する計画だという。今後は自動車にも適用し、ナビゲーションの研究に活用していく方針だそうだ。

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