イタリアのオートバイメーカー・ベスパ(Vespa)が、買い物や荷物の運搬を補助するロボット「ジータ(Gita)」を公開した。ジータは荷物を積むことができ、またユーザーの後ろをついて回る自律走行機能を備えている。
開発を担当したベスパ傘下企業・ピアジオ(Piaggio)によると、ジータは歩く、もしくは自転車に乗ったユーザーに最大時速35.4kmで伴走し、荷物を運ぶなど日常的な雑務をサポートしてくれるという。高さ61cm、最大積載容量は18kgとなる。まだ正確な発売時期や価格は決まっていないが、ベスパ側は今年中にジータを試験運用する計画としている。
現在、世界各国の企業は、数十億ドルをロボットやドローン、自律走行車に投資しながら、次世代移動手段の研究・開発を行っている。昨年にはすでに、エストニアロボットメーカー・スターシップ(Starship)が、ヨーロッパ最大の食品配達会社「ジャストイート」(Just Eat)と提携し、自律走行機能を備えた配達用ロボットをテスト運用している。今後、買い物をサポートするなどの用途で使われるサービスロボットが、続々と世の中に登場するかもしれない。
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photo by Piaggio Fast Forward