アリババのジャック・マー会長「AIが人間を幸せにするか否かは人間の努力次第」

アリババのジャック・マー会長「AIが人間を幸せにするか否かは人間の努力次第」


Posted date:2017.07.06


Photo by 林鼎皓(via flickr)


 中国EC最大手アリババのジャック・マー会長は、6月20日から2日間にかけて米デトロイトで開催された中小企業フォーラム「ゲートウェイ17(Gateway ’17)」で、次のように話したという。

「人間の最初の技術革命は第一次世界大戦を起こし、2回目の技術革命は第二次世界大戦を引き起こした。3回目の次技術革命が進行中だが、人工知能が人間の仕事を減らすことで、第三次世界大戦の火種になるかもしれない。(中略)しかし人間と人工知能の戦いで、最後の勝者となるは人間だろう。人工知能には、人間が持っている知恵や経験がないからだ。人工知能は知識を学ぶことができるが、心を持つことは困難だ。人工知能に人間ができない作業をできるようにするのであって、人間と同じことをさせるために開発するわけではない」

 人工知能が社会に大きな変化を促すことについて、マー会長は決して否定しない。が、その未来への見通しは楽観的だ。ゲートウェイ17では、米メディアに対し次のように語っている。

「人工知能のおかげで私たちの労働時間が短くなり、もっと旅行をできるようになるだろう。今後30年以内に、人々は1日4時間、週に4日だけ働く日が来る。私の祖父は、野原で一日16時間を仕事した。私たちは1日8時間働いている。週5日だ。(中略)ただ、未来への道は平坦ではないし、痛みを伴うかもしれない。何か迫ってきているのであれば、私たちはそれを知り準備すべきだろう。“問題がまだ起きていない時に、屋根を修理しなければならない”というのが私の信念だ」

マー会長の先見の名は、すでに世界中に広く知れ渡っている。彼が世界的な起業家に成長する過程を見ると、奇跡と言ってもいい。マー会長の若かりし頃は、挫折の連続だった。大学の試験にも二度落ち、就職活動も「背が小さい」という理由で拒絶された。社会的に“可能性”がないとされた青年だったのだ。

 しかし、彼には他の人より優れている点がふたつだけあった。英語と積極的な性格だ。その得意な英語を使い、杭州電子科技大学に英語講師として就職した。また、その開放的かつ陽気な性格が、彼を“名講師”にした。

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参照
www.cnbc.com