ドローン普及の転換点は「事故率100万時間当たり2回以下」…米国は2020年頃

 日本でも産業用ドローン普及の課題として安全性を第一に挙げる人々は少なくない。機体開発に携わる関係者のひとりは言う。

「ドローンが落下する確率は、一般の航空機に比べて驚くほど高い。人がいない特別なエリアは別として、市街地などで人の頭の上を飛ばすのはまだまだ難しいでしょう。正直、ドローン配送などはあまり現実味がない気が…。技術的な問題はもちろん、法律的な問題も横たわっている。ドローンでビジネスするとしたら、今の技術で何ができるかを真摯に考えるべきです。つまり、何かしらの課題を解決するためにはドローンでなくてはダメなのか、ドローンを使うとしたらどのような技術が必要なのか冷静に分析すべき。ドローンは空を飛びますが、“地に足がついた発想”が重要になってくると思いますよ」

 日本でドローンが技術拡散点を迎えるのはいつになるのか。その正確な予想とともに、“落ちないドローン”を開発する研究、また法律を含めた仕組みづくりがどう行うかが問われている。

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河鐘基

記者:河鐘基


1983年、北海道生まれ。株式会社ロボティア代表。テクノロジーメディア「ロボティア」編集長・運営責任者。著書に『ドローンの衝撃』『AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則』(扶桑社)など。自社でアジア地域を中心とした海外テック動向の調査やメディア運営、コンテンツ制作全般を請け負うかたわら、『Forbes JAPAN』 『週刊SPA!』など各種メディアにテクノロジーから社会・政治問題まで幅広く寄稿している。