ロボット産業が急成長を遂げる中国・重慶市...GDP増加率10.6%でトップ

ロボティア編集部
ロボティア編集部

 四つ目は中国ロボットやスマート製造産業の育成および貿易センターの設置。五つ目は2020年に産業用ロボット生産を年間1万台、また、サービスロボットや各分野においてニーズを満たす特殊用途ロボット(例えば医療手術ロボットや自動でペイントする塗装ロボットなど)を5万台生産すること。最後にロボットやスマート製造機の年間生産額300億元(約4878億円)を達成し、中国トップのスマート製造基地にすることだ。

 また、両江新区にはひとつの製造区と5つの「プラットフォーム」によって構築された産業団地がある。製造区では16個のプロジェクトが進行されており、30億元(約487億円)が投資されている。年間生産額としては、70億元(約1138億円)を見込んでいる。

 一方で、ロボット標準検測プラットフォーム、ロボットレンタル融資資源プラットフォーム、ロボット人材育成プラットフォーム、ロボット振興プラットフォーム、ロボットの展示体験プラットフォームからなる5つのプラットフォームには、明確な将来ビジョンが設定されている。

 まず、ロボット標準検測プラットフォームは、中国政府が2015年5月に打ち出した「中国製造2025」に基づいて建設された、国家主導の3大ロボット検測センターのひとつ。ロボット国際標準の研究を通じてロボットの標準化を見直し、ロボット検測技術の研究や制定を行う役割を担う。また、ロボット部品の品質や安全性等の担保のため品質に関する各種法令や規制を研究して定める。

 二つ目のロボットレンタル融資資源プラットフォームは、ロボットレンタルモデルを通じたスマートロボットの使用拡大を目標として設立された。つまり、スマートロボットを購入して使用する企業に融資と補助金を提供するというもの。このプラットフォームによって、ロボットをレンタルする企業は比較的低コストで生産ラインの自動化を推進することができる。企業側は税金が控除される税制上の優遇措置も受けられる。

 三つ目のロボット人材育成プラットフォームでは、その名の通り中国のイノベーション人材の発掘・育成を支援する。中国最高レベルの科学技術機関および自然科学・ハイテク総合研究センターである中国科学院が管轄し、国内外の大学や研究機関、企業と連携し、科学とキーテクノロジーのイノベーションを支援するために設立された。ロボットの技術開発や応用を専門的に扱う一方、システム統合、アフターサービスまで公共サービスの提供が可能な人材育成を目標としている。