【ドローンビジネス】空撮・測量のメリットと課題【十田一秀氏】

【ドローンビジネス】空撮・測量のメリットと課題【十田一秀氏】


Posted date:2015.12.16



KELEK十田一秀氏2

―測量業務でドローンを使うメリットは?

 まずは、多くの場合、コストを削減できるというメリットがあるかと思います。特に大きい敷地に対して、時間かけずに測量を行おうとした場合ですね。

 以前、一度計算したことがあるのですが、例えば2km×500メートルの河川を調査した場合、トータルステーションなど測量機器を使って測量するとなるとスタッフを3人投入して3日くらいかかると。大体、1日の人件費が約30万円で3日かかるので、合計で90万円ほどの予算がかかる計算になります。ドローンを飛ばした場合は1日で25万、処理費で25万円くらいかかるとしても、50万円程度で済んでしまう。

 逆に1日で完了してしまうくらいの敷地でしたら、人間が作業した方がコストが安くなる場合もあります。ケースバイケースですね。橋脚の上に人が登る必要がある案件などでは、足場を作る費用も削減できると思います。

 精度的には、トータルステーションで測量すると標高値しか出せない上に、計測するポイント自体が少なくなる。ポイントの数は1日1500点、3日で5000点くらいが目安になります。一方、写真測量だと測量ソフトやオルソ画像などを駆使したりして、かなり詳細にデータを取ることができます。ポイントの数も数千万点取れるのではないでしょうか。

 案件によって変わると思いますが精度は確保できると思います。本来であれば、レーザーを使った測量がもっとも精度が高いのですが、ドローンとレーザーを組み合わせた測量技術はまだ研究中だと聞いています。

崩落

photo by 赤穂民報


 もうひとつのメリットとしては、作業者の安全を確保できるという点、また人が立ち入れない場所でも撮影することができるということでしょうか。実際、人が立ち入れない状況ではドローンの需要が高いです。例えば、測量コンサルタントさんの方で、崩壊している山道などの改修案などを相手先に提案するような時の状況調査の用途ですね。それらの案件を調査する際には、ドローンを使った測量や空撮が有効だと思います。前年度と比較して、石がどれくらい落ちてきているかなど差分も確認できますから。

 こちらも正面に行ってレーザー測量ができればよいのですが、崖のような場所だと定点が取れないのでできません。そのような場合にもやはりドローンが有効ですね。これまでは人が登ってスケッチしたり、写真を撮ったり。それでも、それほど効果的に測量することは難しかったようです。航空レーザーで撮影してしまう場合もあったそうなのですが、すると逆に詳細が分からなくなるというデメリットがありました。

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参照
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